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リスクと時間

 FXでハイリスクなポジションを持っているときに暴落の夢を見たことがあります。もちろん悪夢です。こういう生活を続けていると、勝負師みたいに、奥歯がボロボロになるのではないかと心配になります。

 ところで、以前から、トレール注文に興味があります。トレンドに合わせてストップを段階的に一方通行で動かしていく決済注文です。しかし、使用中のシステムにはトレール注文がありません。そこで、私は、米指標発表時に、逆指値で入って手動でトレールしてストップ決済する、ということを何度か行いました。このやり方で損したことは無かったような気がします。スリッページが大きいために利幅が狭くなったり急変時のタイムラグが危うかったりして現在は封印中のやり方です。

 このやり方でトレールしているときに、リミットもセットすれば利幅が広くなるかもしれないと思い、トレールするとともにリミットを一定時間間隔(このときは分足)で上下させるというやり方(ダブルトレール)を試してみました。結果は微妙でした。利幅が大きくなったこともあれば小さくなったこともあります。

 利幅の面では微妙なダブルトレールでしたが、リミットを一定時間間隔(例えば日足)で上下させるという方法は、私にとって画期的でした。「今日中に108円まで上がれば108円で決済するけどそこまで上がらないなら来週に持ち越して110円での決済を目指す」というような願望を実現可能だからです。

 こういう願望を実現できることが嬉しいのは、私は損切りをしないからです。FXを始めた頃には損切りしていたのですが、正しい損切りではなく、損を重ねただけでした。結局、正しい損切りには知識が必要なのでしょう。私の場合、知識が増えるほど心配事が増えて悪夢にうなされることは確実ですから、正しい損切りをできるようになりたくありません。知識は私を不幸にします。損切りしないとなると、ボジションを持ち続けるのは、高金利通過の底値の買いポジションでない限り、ハイリスクです。つまり、ボジション保有時間=リスクに曝されている時間=悪夢の時間です。この時間を短縮してくれるのが、リミットを一定時間間隔で上下させるという方法なのです。ちなみに、資金の運用利率を上げる方法でもあります。

 本来なら、リスクは、大きさと時間で評価されるべきでしょう。しかし、時間について意識している人は少ないと思われます。自動取引ならそれでもよいのかもしれませんが、少なくとも日本では、手動取引がほとんどでしょう。FX業界には、悪夢の時間を短縮可能な種類の注文が増えることを期待します。

 なお、損切りの本質はリスクを小さくすることにありますから、リスクに曝される時間を短縮できるとは限らないのですが、リスクが小さくなれば、悪夢にならない筈です。私は、チャートと金利情報だけで気楽に儲けることをゴールにしているために正しい損切りを諦めていますが、そうでない人は正しい損切りで悪夢を避けるのが王道だと思います。
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