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アリーナ・コジョカル、ダニール・シムキン

ヌレエフチルドレンの最後の世代のシルヴィ・ギエムは、30~50年に一人の天才です。
彼女の登場で、クラシックバレエのレベルは飛躍的に上がりました。
そして、彼女がパリ・オペラ座からロンドンのロイヤルに移籍し、やがてクラシックバレエの表舞台から去ったとき、クラシックバレエのレベルはギエム登場前のレベルまで急落しました。
しかし、アナニアシヴィリ、フェリ、マラーホフ、ラカッラ、リッシュ、ロパートキナ、ヴィシニョーワ、ザハロワ、ボッレなどの才能が現れ、徐々に盛り返してきました。
その延長線上に、クラシックバレエの申し子アリーナ・コジョカルと、天才ダニール・シムキンがいます。

アリーナ・コジョカルはロンドンのロイヤルバレエのプリンシパルです。
世界レベルのダンサーですから、当然のごとく、最初から最後まで、舞台狭しと動き回って超絶技巧を繰り出します。
特筆すべきは抜群の軽さです。
単純に真正面にジャンプするだけで、その正確さと軽さに感動します。
爪先立ちのクラシックパレエが天上への憧れのバレエだとすれば、彼女はまさにクラシックバレエの申し子です。
彼女の「くるみ割り人形」のクララ役は絶品でした。
最近は怪我が多いようですが、あと5年頑張れれば、歴史に名を残すダンサーになることでしょう。

ダニール・シムキンについては、東欧のガラ公演の映像や、ヴァルナ国際コンクールの映像を見る機会がありました。
天才であることは一目瞭然です。
バリシニコフ並みの身体能力と切れ味、コジョカル並みの軽さと正確さ、抜群の演技力、上品さ...。
可愛らしいタイプの男性で、初見では男装の女性かと思いました。
宝塚の理想を体現しています。
小柄なので、クラシックバレエでは役が限られてしまうのが残念です。
どういうダンスでもよいので踊り続けてほしい逸材です。

いつの日か、コジョカルとシムキンのクラシックバレエを見たいものです。


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